【レポート】第12回うえだ移住テラス ~talk cafe~ ゲスト:あおちゃんさん
2023年11月11日(土)、上田市の移住交流サイト「うえだ移住テラス」の定期イベントとして「うえだ移住テラス~talk cafe~」を開催しました。
今回のゲストはあおちゃんさんです。
上田市の私立保育園に24年間勤めた後、上田市の子育て支援コーディネーターの仕事に携わること8年。子育て支援コーディネーターのお仕事についてや上田市の子育てサポート・支援事業について、移住と子育てのお話しを伺いました。
聞き手はAREC専務理事・センター長 岡田基幸です。
――普段は「ひとまち元気・健康プラザうえだ」にいらっしゃるとのことですが、どれくらい勤務されていらっしゃるのですか。
週に4,5日、9時~16時の勤務です。私の他に子育て支援コーディネーターが2人おりますので交代で休みをいただき、随時必ず一人は在席している体制をとっております。
――3人いれば心強いですね。チームで動かれているのでしょうか。
私たちは保育士なので、専門以外のことは他の機関にお繋ぎしたり、聞いたりしてご相談にお答えしています。
――子育て支援コーディネーターのお仕事についてお聞かせください。
「ひとまち元気・健康プラザうえだ」で子育てのご相談にお答えする他に、市内13か所の「子育て広場」「子育て支援センター」の巡回も行っています。主に就園前のお子さんとその保護者が無料で遊べる場所です。こちらでも子育てに関する相談を行っています。他にも公民館で行われる「mama’sにこにこセミナー」で講師としてお話しをすることもあります。セミナーでは子育て広場や子育て支援センタ―の紹介、「子育て応援ハンドブック」をお渡しし、上田市で行われている子育て支援についてお話しをしています。また、上田市に転入してきた方には病院や遊び場、「転入者のつどい」についてのご案内も行っています。
――巡回された際、どのようなご相談がありますか
お子さんの発達のことや、遊び場のこと、保育園や幼稚園の申請、認定こども園についてのご質問やご相談があります。
――「子育て応援ハンドブック」について教えて下さい
6~7年前から毎年4月に発行しています。
おでかけのことや親子で遊べる場所、保育園・幼稚園のこと、急な病気になってしまった時のことなど、子育てサポートの情報をカテゴリー別にご紹介しています。
――8年間の子育て支援コーディネーター、その前は保育士さんとして子育ての現場に携わる中で、最近感じられている変化はありますか
以前の子育ては穏やかな感じがありましたが、今は「発達障害」という言葉が出てきたことで、お母さんたちがお子さんのことをとても気にされています。また、昔は催しにはママとお子さんの参加が多かったのですが、今はパパの参加も増え子育てを家族で行っていることを感じられます。私が子育てをしていた時代は実家を頼りにしている方が多かったのですが、今は実家に頼れず単身で子育てをしているママが多く、気になっています。
――夫婦で縁のない場所で子育てをされている場合、不安になることもありますよね。そういった方々のサポートをできる場所があると不安の解消にも繋がりますね。
そうですね。どこに頼って良いかわからないといった時に、「ここと、ここはどうですか?」と、ご提案をしています。
――他に変化を感じていることはありますか
子育て支援の幅が増えてきていると思います。お子さんの一時預かりや地域で子育てを支える活動を行っているファミリーサポート・センター、出産直後のお母さんと赤ちゃんの生活をサポートしてくれる子育て支援施設「ゆりかご」もあります。
――必要としている方に情報が届き、活用していただきたいですね。先ほど、お話しされていた「転入者のつどい」についてもお聞かせください。
初めて上田に来て、病院等どこに何があるかわからない、一人ぼっちで友達も欲しいというお声がありまして、集まる機会を作ろうと思い発足しました。二か月に一回「ひとまちげんき・健康プラザ」の多目的ホールで開催しています。参加者の方には「転入して5年経ったけれど、子どもが生まれて子育て環境についてわからないことがあるので来ました」という方もいらっしゃいます。何度もご参加いただくうちに、先輩方にいろいろと聞くことができて為になりましたといったお声もあります。
――「転入者のつどい」については、どこで情報を得られますか
上田市のホームページ、公民館等にはチラシを設置しておりますのでご覧いただけたらと思います。
――「転入者のつどい」ではどのようなことをされているのですか
「子育て応援ハンドブック」をもとに、市内の子育て環境の紹介やグループに分かれて困っていることをお聞きしたり、自由にお話ししていただいたりして過ごしていただきます。お子さんは託児者が見てくれていますので、保護者の方は安心して交流していただけます。育休期間中、ご夫婦でのご参加も増えてきています。
――特徴あるサポートがございましたらご紹介ください
子育て支援センターは月曜日から金曜日の開設でご利用は3歳までですが、中央子育て支援センター「にじいろひろば」は月2回の休みを除き、毎日開設しています。年少さん(4歳)までご利用できて、ご兄弟が小学校入学前であれば一緒に遊ぶこともできます。
「パパのベビーダンス&ママの骨盤ヨガ」<外部リンク>
パパは赤ちゃんを抱っこして音楽に合わせてステップを踏みながらあやし、寝かしつけができるベビーダンスを行います。ママは別室で骨盤ヨガを行い、リフレッシュしていただける人気の企画です。ご参加いただいたママから「最高でした!」とのお声もいただいています。
「ZUMB(ズンバ)と温泉でママリフレッシュ」<外部リンク>
ラテンをはじめとした世界中のダンス音楽を取り入れて創造されたフィットネスエクササイズ「ZUMBA」で汗を流し、そのあとは別所温泉「あいぞめの湯」で心も体もリラックスしていただけます。1歳未満のお子さんは託児の利用もできます。
「上田市出産祝金」<外部リンク>
上田市では令和5年4月以降に出生したお子さんを養育する方への出産祝金を開始しました。
・第1子出生児1人10,000円
・第2子出生児1人30,000円
・第3子以降出生児1人につき50,000円
※支給対象や申請方法等につきましては、上田市のホームページをご覧ください。
――最後にメッセージをお願いします!
上田に移住して子育て支援に関することでお困りのことがございましたら、先ずは子育て支援コーディネーターまでご相談いただけたらと思います。
参加者からあおちゃんさんへの質問
Q.「保育園が見つからない」といったお話しをよく聞くのですが、実際はどうでしょうか。
A.一年の育休後に預けたいという方が多く、1歳になって預ける際には気を付けていただきたい点があります。申請は11月にありますので、例えば8月で1歳になるので保育園に入りたいという場合は前年の11月に入園申込をしておく必要があります。稀に転勤等で空きが出る場合もありますが、基本的には途中入園は難しい現状です。
Q.上田への移住・育てを予定している方に向けて移住前の準備について教えてください。
A.以前、実際にご相談を受けたことがあります。移住前に保育園の情報をお伝えし、周辺の環境についてもお知らせさていただきました。移住前からでも子育て支援コーディネーターにご相談いただけたらと思います。
とてもお話ししやすく、優しい雰囲気をお持ちのあおちゃんさん。日々ご相談者さんの不安や悩みに寄り添い、サポートをされているからこその言葉のあたたかさや重みを感じました。
子育てや移住…新たな扉を開く時、わからないことばかりで不安な時も多いと思います。頼ることができる人・場所があることは安心に繋がります。そして「独りではない」ということはとても支えになりますね。
あおちゃんさん、ご登壇いただきありがとうございました。